そもそも「肩」とはどこか分かりますか?

人によっては、首の付け根であったり、二の腕を「肩」と理解されていることもあります。肩こりというと、図で示す辺り(赤マル部分)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

「凍結肩(五十肩)」を正しく理解するためには、まずは「肩の位置」や「正常な肩の動き」を理解していく必要があります。

これらを理解していることで、
実施していく施術やエクササイズ、またご自身で行うセルフケアの効果が高まるため、頭の片隅にでも置いて欲しいと思います。

さて、本題に戻ります。
今回は、「肩」の位置について説明します。

「肩」とは、世間一般的には肩甲骨と上腕骨のつなぎめ部分のことを指しています(専門用語では狭義の意味で、肩甲上腕関節と言います)。

医学的には、「肩」というと広義の意味として、肩甲上腕関節、胸鎖関節、肩鎖関節、第二肩関節、肩甲胸郭関節などさまざまな関節が含まれています(肩関節複合体と言います)。

このブログでは、一般の方にも分かりやすいように、肩甲骨と上腕骨のつなぎ目である、肩甲上腕関節を「肩」として説明します。

腕の一番端っこに骨を触れます。これは肩甲骨の一部です(肩峰といいます)。その肩峰の真下が 「肩」(肩甲上腕関節)に当たります。

凍結肩になると、主に「肩」の周りを取り巻く関節包(関節を包む袋)が硬くなったり、炎症が起きることで痛みや可動域制限につながると言われています。

患者様の中には、「凍結肩(五十肩)と言われたが、肩よりも腕の方が痛い」とよく訴えられる方もおられます。
痛む場所は主に「肩」 周辺が多いですが、筋肉や神経の問題も重なり、腕からヒジにかけて、また肩甲骨周りやワキ下が痛くなることもあります。

次回のブログでは、「正常な肩の動き」について説明していきます。

SOU physio 大城 竜樹(理学療法士)